「ベンチャー企業に転職すれば、実力主義でスピーディーに成長できるはず」 そんな期待を胸に、大手や安定した職種からベンチャー企業へ飛び込み、あまりのギャップに絶望している方はいないでしょうか。
今回は、私自身が過去に経験した「ベンチャー転職の失敗談」を、包み隠さずお伝えします。
私はもともと財務系の仕事をしていましたが、個人でSNSの運用やサイト運営を行っていたこともあり、広告運用に強い興味を持ち、未経験でWEB広告代理店へ転職することにしました。数ある内定の中から私が選んだのは、IPO(新規株式公開)準備中のとあるベンチャー企業でした。
なぜその会社を選んだのかというと、色々と理由がありますが、その会社がIPO準備中(N-2期)で、上場経験ができるのではないかということや、その会社の役員が執筆したWEB広告運用に関する書籍を読み、その広告運用方法に共感をしたからです。
しかし、そこから私の「信じられない体験」が幕を開けることになります。
入社初日に発覚した「人数の嘘」と現実
入社前、その企業は「社員30名程度の規模」と聞いており、公式ホームページにも堂々とそう記載されていました。
しかし、初出社の日。案内された大きなオフィスのワンフロアには、役員を含めてたったの「5人」しかいませんでした。
「あれ、30人いるんじゃなかったでしたっけ? 他のみなさんはリモートワークですか?」
私が役員の方に尋ねると、返ってきたのはこんな言葉でした。
「ああ、実はWEBマーケティングの事業はこの5人で回しているんだよね」
少し嫌な予感はしましたが、「まあ、ベンチャー企業なんてそういうものか」と、当時はあまり深入りせずに目の前の仕事に取り組むことにしました。
感銘を受けた著書は、ただの「分厚い本の焼き増し」だった
決定的な違和感を覚えたのは、自分の席で仕事をしている時でした。
ふと、隣の人の机の上に置いてある、非常に分厚いマーケティングの専門書に目が止まりました。パラパラと読んでみると、「あれ? この内容、どこかで見たことがあるな」と強い既視感に襲われたのです。
よくよく内容を確認して、愕然としました。 私が感銘を受け、入社の決め手となったあの役員の著書は、この分厚い専門書の内容をほとんど要約しただけの「焼き増し」だったのです。
もちろん、世の中のビジネス書には既存の知識を分かりやすくまとめたものも多く、よくあることなのかもしれません。しかし、私にとっては、世の中の「裏側」をまざまざと見せつけられたようなショックがありました。
ただ、それだけならまだ目を瞑れたかもしれません。本当にヤバかったのは、事前の話とは違う「グレーな手法」が横行していたことです。
書籍に書いてあったような、正攻法な運用ではなく、とにかく広告費を消化するための詭弁や施策、ここでは言えないようなグレーな手法や案件、それで成果が出て入ればまだ許されるのかもしれませんが、成果も大して出ていないという、事前に聞いていた話とは全く異なる実情が見えてしまいました。
ベンチャー企業というのは、グレーだったりブラックだったりするのが当たり前なのかもしれない。そう思い知らされる毎日でした。
結果を出して褒められるどころか「ブチ切れられる」理不尽
そして、私の退職を決定づける事件が起きます。
ある時、例の書籍を執筆していた役員自身が運用し、結果が出なくなっていた案件を私が引き継ぐことになりました。
私は徹底的にデータを分析し、役員が提示していた運用方法では結果が出ないことを論理的に突き止めました。そして、「こういう運用でやりたいです」と提案し、実行した結果、見事に数字(結果)を出すことができたのです。
未経験ながら結果を出したのだから、当然褒められるだろう。そう思っていました。 しかし、待っていたのは「まさかのブチ切れられる」という理不尽な結果でした。
ベンチャー企業は完全な実力主義だと言われますが、私が転職した会社は全く違いました。 そこはめちゃくちゃな「村社会」であり、「忖度社会」でした。
結果よりも「空気を読む力」や「役員の顔色を窺うこと」が最優先される組織だったのです。
純粋な成果よりも、空気を読む力とグレーな案件を回すことで評価される。それがその会社のリアルでした。
もちろん、しっかりとしたベンチャーはそんなことはないのかもしれません。ベンチャー企業に転職される際は、役員の方がどういう経歴かをよくよく確認されることをおススメします!
入社3ヶ月でのスピード退職。そして知った「業界の狭さ」
「とにかく、ここにいてはまずい」 直感的にそう感じた私は、入社してわずか3ヶ月以内で退職を決意しました。
今になって冷静に振り返れば、私の「大人力」が低かったのも悪かったと反省しています。そもそもベンチャー企業というのはそういうもの、WEB広告代理店というのはそういうものだという「前提」を理解していなかった私にも当然非はあります。
ただ、当時は会社もグレーな案件が通用しなくなるなど、色々とヤバい雰囲気が蔓延しており、はやくこの会社から出ないといけないなと思い、「どこかしら受かるだろう」という軽い気持ちで、次の内定先を決めずにすぐに辞めてしまいました。
そこから他の同業種(WEB広告代理店)を探して転職活動を始めましたが、これが大苦戦。
この業界は非常に狭い世界で、社長同士の横の繋がりも強かったため、なかなか次の内定がもらえなかったのです。
結局、私はWEB広告代理店への転職を諦め、もともとキャリアを積んでいた「財務系の職種」で再び転職活動を進めることになりました。
みなさんには、可能な限り、次の内定先が決まってから辞められることをおススメします。
転職失敗は「自分の適性」を知るための授業料にすぎない
このベンチャーでの強烈な失敗体験を通じて、私は多くを学びました。
外の世界の「カオス」や「村社会」を実際に肌で感じたからこそ、自分が本当に輝けるのはどういう環境なのかを、痛いほど理解することができたのです。
もし今、あなたが転職先での強烈なギャップや理不尽な環境に苦しんでいるなら、当時の私のように「ここにいてはまずい」という自分の直感を信じてください。
転職の失敗は、決して人生の終わりではありません。合わない環境から逃げることは「逃亡」ではなく、自分の正しいキャリアを見つけるための「軌道修正」です。
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